石油ストーブの香りがするとパソコンの前にいた光景を思い出すし、エアコンの臭いからもパソコンの前にいた光景が思い出される
少年時代、夏休みや冬休み、そして平日の夜や土日祝日を全てネットゲームに費やした後遺症である
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小6の時、ありえないぐらいダダをこねた結果、ダイヤルアップ接続ではあるが我が家に回線が敷かれた
「小学校のパソコンの授業の最後、10分間の自由時間でおもしろフラッシュ倉庫を血眼になりながら閲覧する、そのひと時だけがネットとの繋がりの全てだった少年」の自宅に、突然インターネッツが与えられたのである これは餓死寸前の犬の前にビーフジャーキーが4トン降ってくるぐらいの衝撃に値する
その瞬間から脳が壊れてしまった
飯を食うのも忘れフラッシュ倉庫を見まくり、オラえもんで内臓が破裂するぐらい笑い、赤い部屋で小便を漏らし、親が疲れて寝てる横で恋のマイアヒを合唱した
しばらくするとyahooチャットにドハマリした 曙がボブサップにボコボコにされるのを見ながらチャットで盛り上がり、うつ伏せでオネンネしてる例のAAを見て2日ぐらい笑った記憶がある
その後もネットのあらゆるコンテンツをクソガキ特有の学習能力で急速に吸収し、パソコンをくれた親戚のおじさんの「御宅にならないように気をつけてくださいね」という願いも虚しく、3ヶ月後には果汁100%のオタクが画面の前に鎮座していた
人間との通信の楽しさを知った渡邉少年は、次にhabooホテルというクソアバターチャットに手を出すことになる
この辺からネトゲライフが始まることになるが、上記の変態アバターチャットも含め思い出のゲームを大体時系列順に述べていきたいと思う
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・habooホテル
自分の部屋を家具などでカスタマイズし、他人を招き鍵を掛けチャHするゲーム キャラがキモいのが特徴
ゲームといってもいわゆるMMOではなく、今流行りの(流行りではない)アメーバピグの前身のようなアバターチャットである
このゲーム、家具などのアイテムを無料で手に入れることが一切出来ず、乞食をしまくるか諦めてウェブマネーを購入しないと一生長門有希の部屋で過ごすことになる
当初はチャH中の他人の部屋に押し入り必死でクレクレをしまくったが、大概2秒でキックされた となると当然、課金という伝家の宝刀に意識が向く
...
ぼく「おこづかいでウェブマネー買っていい?」
ママ「無理」
別に黙ってファミポートをいじって買ってくればバレないような気もするが、そういう隠し事はしないという自分ルールがあった(いい子)
「詰み」の二文字で満たされた少ない脳味噌をフル回転させ考えた どうにかしてウェブマネーをゲットできないだろうか? そして一つの""""答え""""に辿り着いた
☣げん玉☣
悪魔のポイントサイト この下半身が貧弱すぎる饅頭はモリモリ君という
広告をクリックしたり懸賞に応募したりすると1円とか2円に相当するポイントが手に入るシステムである
これは自分で稼いだ金なのでお小遣いとは別枠であり、ウェブマネーに交換しても差し支えない(重要)
後に色々なネトゲで出会った同年代の子供も大体同じことをしており、当時のキッズネットゲーマーにとってげん玉は義務教育だったという謎の偏見がある
知能指数0だったため本物の住所や本物の電話番号をありえない数の懸賞サイトに入力しまくったが、一度も家に景品が届くことはなく、応募に使っていたyahooメールに送られてくるスパムの数だけが加速度的に増えていった
当時の負の遺産-legacy-は今も受信箱へ積もり続けている
てかこのままほっといたら10年後も100年後も届き続けるだろうか 怖くね?
げん玉で稼いだ金で架空の家具を買い楽しく遊んでいたが、時間が経つに連れ飽きてしまった
飽きたというか単純に脳が成長し何が面白いのか分からなくなった
そしてもっと魅力的なゲームを求め、いよいよアバターチャットではない本物のネトゲの世界へ旅立つこととなる
中1~3ぐらいまでやってた気がする
異なるポケモン2体を合体させて新たなポケモンを生み出す「ミックス」が売りのゲームであったが、成功率が極めて低く仮に成功したとしても大して価値があるものが生まれない糞システムであったため、誰も実践していなかった
暴言や詐欺、PKが当たり前のメキシコシティのような最低の民度であった しかしながらそこで生き抜く中で学んだことは多く、最初は本名でキャラを作成した渡邉くんも引退する頃には立派なネットリテラシーマンに成長していた
マジで誰もいなくなってから(本当に誰もいない、平日昼のアクティブが全国で0人とか)なぜか10年近くサービスを継続していたが、2017年ついに終止符が打たれたようである
と思ったら今度はオーストラリア版で復活した ゾンビか?
・カード王ミックスマスター
ミ...が流行っているときに調子こいて作られたカードゲーム
足りない頭をフル回転させランカーになったが3ヶ月ぐらいでサービス終了した
・カーディナルサーガ
起動時になぜかサムスン電子のロゴが表示される怪しいゲーム
内容は捻りのない王道のネトゲといったところ 鉱物や宝石を集めて錬成するのが楽しかった
3Dなので結構カクついたが、当時は重いことに対する謎の耐性があったため1秒に4コマぐらいしか動かない紙芝居状態であっても普通にハナクソをほじりながらプレーしていた
・スターゲートオンライン
カーディナルサーガ、ミ...と同じブロードゲーム(現SeedC)の作品
弟と楽しくプレーしていたが3ヶ月ぐらいでサービス終了した(2)
絵が凄いゲーム
2006年サービス開始だがその時既にこのぐらいのグラフィックであった
現代のPS4のゲーム等に比べると鼻くそポリゴンかもしれないが、当時キノコやラグナロク等の2Dが隆盛を極めていたことを考えるとこの鼻くそポリゴンかどれだけすごい物かお分かりであろう
ただ当然ながら要求スッペクは高く、俺のCeleronは煙を上げ灰になってしまった システム面も良いゲームだっただけに残念である
まだまだゲームの思い出はいっぱいあるが、疲れたので後で続きを書きたいと思う
さよなら